人間ドック・脳ドックを受診する前に知っておきたいポイントを解説しています
人の血液の中には、赤血球や白血球、血小板といった聞きなれた成分だけではなく、実はタンパク質をはじめとして鉄分やカルシウム等のミネラル成分や中性脂肪、コレステロール等の脂肪成分、糖質等、さまざまな多くの成分が含まれています。
そして血液の中の成分は、誰でも構成する成分や量に違いが少なく、常に一定の成分構成と量が保たれています。いわゆる血液検査の「基準値」とか「正常値」といわれるものです。
血液の中の成分や量が「基準値」から外れていると、「何か異常があるかもしれない」ということが疑われます。
例えばよく知られている肝臓の機能をみるための「GOT」。
GOTは肝臓の細胞に多く含まれている酵素です。GOTは通常血液中にごく少量しか含まれていませんが、肝臓の細胞が破壊されているような状態だと、血中にGOTが流れ込み、通常の量よりも多くなってきます。
このようなことが予めわかっていますので、血液中のGOTの値が高いと、肝臓に異常があるのではないか?ということがわかるのです。
他にも、通常の状態より少ないケースでは、身体の中で作られる量が減っているのではないか?とか、逆に異常に多いようなケースでは過剰に生産されているのではないか?といったことが予測できるわけです。
人間ドックで実施されている血液検査には、施設や受診するコースの内容によって項目数は多少上下しますが、おおよそ以下のようなものを調べます。
血液検査
赤血球数(RBC)・ヘモグロビン(Hb)・ヘマトクリット(Ht)
赤血球指数
白血球数(WBC)
血小板数(PLT)
赤血球沈降速度(ERS) 他
電解質(ミネラル分)
カリウム(K)
ナトリウム(Na)
クロール(Cl)
カルシウム(Ca)
リン(P) 他
脂質検査
総コレステロール
LDLコレステロール
HDLコレステロール
中性脂肪(TG) 他
糖代謝検査
空腹時血糖
HbA1c(グリコヘモグロビン)
経口的糖負荷試験(OGTT) 他
血中蛋白質
総蛋白(TP)
アルブミン
A/G比 他
非蛋白性窒素
尿酸(UA)
尿素窒素
クレアチニン
クレアチン 他
肝機能検査
総ビリルビン
チモール混濁試験(TTT)
硫酸亜鉛混濁試験(ZTT)
GOT(AST)
GPT(ALT)
ALP
γ-GTP
コリンエステラーゼ
LAP
LDH 他
感染症検査
B型肝炎
C型肝炎
HIV
梅毒検査 他
その他
CRP
リウマチ因子(RF)
血液型 他
オプション検査
腫瘍マーカー
(CEA・AFP・CA19-9・PSA・CA125等)